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頌春大吉。
さて、寒さ厳しい冬の夕暮れ時、思い出す一本の木があります。古いお屋敷の隅に佇む その木。樹齢何十年、いや百年は超えて いたのでしょうか。太い幹から何本もの枝を のばし、見上げるばかりの辛夷の大木。

春先、にぎりこぶしのようなつぼみが一斉 に花開き、全体が白く染まりまるで大きなブ ーケのよう。盛夏には、枝々に繁った葉 が緑のパラソルとなり、陽に焦がされた体を 休めたものでした。そして、なんといっても 美しいのは、冬の暮れ時。葉を落とした木が 紅に染まった夕陽を背に浮かびあがるシ ルエットは精巧な切り絵そのものです。

四季折々、様々な表情をみせてくれる大木 は、地域の人々を楽しませてくれましたが、 数年前のある日、突然伐採され姿を消しまし た。相続で土地が人手に渡ったとのこと。 (ここでFPとしては、相続税は?と思うのですが)

しかし、あれだけの大木、きっとどこかの お宅の庭先に子孫を残したことでしょう。 春、芽吹きの頃、真っ先に白い花をつける辛夷の木。またどこかで出会えるのが楽しみです。